12345TOTAL
石神井台小ドリームス010102
大六小ハリケーンズ00012X3

 

ピッチャー  ケント→アキト(4回)→タク(5回)

キャッチャー リョウマ

 

〈ドラ監戦記〉

ハリケーンズジュニア2020年の開幕戦は、キンダーカップ第4戦。珍しくジャンケンに負けて後攻。守りからのスタートはあまりいい予感がしませんでしたが、これが効いたと知るのはずっと後のことでした。

 

相手は積極的に打ってくるチーム。先頭バッターはガタイ充分の左バッター。初球を思い切り引っ張られて痛烈な当たりがセカンドへ。これをミクが身を挺して止め、落ち着いて一塁に送って2020年の初アウト!このミクのプレーがみんなに勇気を与えたと知るのはその数秒後。初回なんと全て初球内野ゴロ、つまり奇跡の「3球チェンジ」達成!日本全国いったいいくつの少年野球チームがあるのかわかりませんが、開幕戦の初回3球チェンジはそうそうないはず。特例で3点くらいもらえると嬉しかったがそんな野球はない!でも、打ち取っても打ち取ってもなかなかアウトにならなかった2019年はNever coming back!

これは良い1年になりそうです。

 

先発ケントは3イニング無四球。エラー絡み1失点のみのクオリティスタートで後続2年生投手陣に託します。2番手アキトはだいたいフルカウントまでもっていく往年の加藤「鉄仮面」初投手(元巨人)ばりの粘りをみせ1回1失点のみ。3番手タクに至っては相手の走塁死もあり結果的に3人で終えるというタナボタ風快投を披露。3人で5イニング3四死球。これは間違いなく勝因のひとつだね!

 

さて打線はというと、お正月気分が抜けたのは試合終盤の4回。やっぱりこの男リョウマが痛烈なセンター返しで出塁し、2盗→3盗→パスボールで一周。2020年の初ヒット・初得点で1点差に迫り、運命の最終回へ!

 

この試合、2020年から新入部してくれた2年生女子のユアもベンチイン。本人の希望で慣れるまでは応援に専念だったはずが、白熱の展開に自分も何か出来ないかと感じたのか、「やっぱ試合出たい」というオファー。途中から守備についていました。

そのユアに!ミクとケントが必死で作った1死2・3塁、逆転サヨナラの大チャンスで打席が回ったのです。

スタメン以外のベンチメンバーは、主砲ナナミ指のケガ。切り札スンズと2人の体験スーパーキッズもすでに登場済みということで、ユアに託すしかない状況。入部して練習したのがまだ2日しかないユアに!

しかし待てよまだワンアウト。ゲッツーはない状況。ユアの次は年末バットを振りまくったリョータロー。「そうか。今日はリョータローがヒーローになる日か」そんな監督の失礼な妄想を知ってか知らずか、2球目を振りぬいたユアのバットにボールが当たった!というよりジャストミート!センター前に抜けようかという痛烈な当たり!を相手ピッチャーがグラブに当て、転がるボール。同点は間違いない。走れユア!

 

一塁側ベンチからの景色は、走る打者走者ユア、その向こうにボールを掴んで一塁に送球しようとするピッチャーの姿。そしてその向こうに、何かキツネのようなものが猛然と走り抜ける姿。湧き上がる歓声。主審さんの「集合!」。飛び跳ねながら駆け集まるハリケンキッズたち。興奮しすぎてよくわかりませんでしたが、猛然と走り抜けたのは2塁ランナーのケントでした。後攻とってて良かった逆転サヨナラ勝ち!

 

人生の最期に現れるとされる想い出の走馬灯。そこに確実にランクインしたラストシーン。少年野球に関わってて良かったと心底思える試合。みんなスゴいわ!

 

石神井台ドリームス様、熱戦をありがとうございました!